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ミッドライフクライシス(中年の危機)

今回のテーマはミッドライフクライシスです。

ミッドライフクライシスを解決するキーワードは、ずばり「自分の為に生きる」、「自分勝手」です!

目次

ミッドライフクライシス(Midlife crisis)とは

40代くらいになると、ふと立ち止まっていろいろ思いを巡らせる機会が増え、今まで見えなかった現実が(客観的に)見えてきます。

そして、多くの方が「自分の思い描いていた人生ではなかった」、「自分の限界点が想像以上に低かった」と思ってしまいます。

その結果、焦燥感を感じたり、気分が塞ぎ込んだり、無力感に苛(さいな)まれたり、時に罪悪感を感じたりして絶望的となり、心理的な危機に陥り鬱など不安定な状態になる事をミッドライフクライシス若しくはミドルエイジクライシスと言います。

中年の危機ともいわれるミッドライフクライシス中年期は身体的、心理的、社会的、家庭的に変化の多い時期であるが故に第二の思春期とも言われています。

ミッドライフクライシスになるきっかけ

ミッドライフクライシスは、おおよそ40代から50代位にかけて心身や環境の変化などがきっかけで起こります。

40代から50代位になると人生の残り時間が少くなっていく実感が湧き始め、不安が生じる方が増えます。 

また、自分の人生を振り返る機会も増え、達成感や満足感に疑問を感じることが多くなり、自己嫌悪に陥ったり、心理的危機に陥るリスクが高まります。

「自分の人生はこれでよかったのか」と振り返る事により、これからの自分の人生も自ずと見えてきて、「自分の人生はどうなのか?」と悩み、これまでの自分の価値観や信じていたことや、ものの見方の正しさに不安を覚えることも多くなります。

ミッドライフクライシスになるまで、多くの人は敢えて自ら限界点を設ける事により、バランスを取り、穏やかな人生を歩もうとしますが、加齢と共に自ら設定する限界点が更に低くなっていきます。

その事が、大人になった証拠だと言う人も少くないでしょうし、一般的な幸せな生き方だと思われてきたし、今もそう思っている人が多いと思います。

ただ、自分の行き着く先が果たして本来の自分の望むべきところであるかを考え始めると、「波風立てず穏便な人生を歩む為に自ら限界点を設けてきた生き方は、本当に幸せなのか?」「これからもそういう生き方が良いのか?」と悩み始める人も多くなります。

世の中のルールや基準に合わせて真面目に生きてきた人は、これまでの自分の価値観や信じていたことに疑問を抱き、自分のものの見方の正しさに不安を覚えます。

その結果、自分に対しての自信が損なわれ、無力感や罪悪感を感じてしまいます。

ミッドライフクライシスはどの位の割合でなるの?

ミッドライフクライシスは、性別を問わず40代から50代位の誰にでも訪れる可能性があり、アメリカ人の心理学者ダニエル・レビンソンによると、約80%が経験するとの事です。

尚、早ければ30代、遅ければ60代でミッドライフクライシスになる方もいます。

ミッドライフクライシスの主な症状

・焦燥感(思う通りにいかず焦ったり、イライラして、気持ちの整理がつかず不安な状態。)を感じる。

・虚無感(人生やこの世に存在するもの全てに対して、意味や価値を感じられない状態。)を感じる。

・毎日楽しくないと感じる。

・趣味すらも以前のように楽しめなくなる。 

・睡眠時間が不規則になる、熟睡できない

・食事が不規則になる、満足感を得られない・精神的に不安定な状態になる

・職場での立場や人間関係の変化に悩む・キャリアの停滞に不安を抱く・仕事が手に付かなくなる・出社拒否・職場不適応症・離職する

・アルコールなどの依存症になる

・家庭不和に陥り、家出をしたり帰宅拒否症になったり、離縁することもあります。

・のぼせ、冷え、疲れやすさ、焦り、不安、怒り、憂鬱など

ミッドライフクライシスになる具体的な主な原因

下記に一例を挙げていきます。

・健康問題(生活習慣病等の発症)

・体力の低下等の身体の変化

・ホルモンバランスの乱れ

・睡眠の質の低下

・食欲の低下

・キャリアの問題

・社会的な立場が変化する

・人生の残り時間の少なさの実感

・子どもの自立による空の巣症候群

ミッドライフクライシスの解決方法

これからの人生のテーゼを「自分の為に生きる」「自分勝手」とする事が解決の糸口だと考えます。

既に引退して10年以上になりますが、精神的な問題を抱えるクライアントをリリース(解放)してきた者としては、まずは、もっと自分勝手(良い意味で)に生きる事が、ミッドライフクライシスを解決する為に必要な条件だと思います。

ちなみに還暦を過ぎた僕は、少年時代から異端児と称され、自分勝手に生きてきたし、50歳を過ぎてからも公私ともに自分勝手に環境を変えたりチャレンジしてきたのでミッドライフクライシスの症状が出た事はありません。

これからの人生は自ら限界点を設定することなく、自分がどう生きたいか、どうしたいかを明確にした上で、自己選択した上で自らの意思で進んでいく事でミッドライフクライシスを克服できると思います。

また、思春期に抱えていた不安や焦りなどは、いろいろな社会経験を経て、知らぬ間に解消していったと思いますが、その経験を参考にして今後は実年齢や固定観念に囚われる事なく、新たなチャレンジすることも大事です。

ミッドライフを解決する為の具体的な方法

これからの人生のテーゼは「自由きまま」「自分勝手」

ほんの少しずつでも身近なところから自分の為になる事を最優先にし、ある意味で自由奔放な生き方に変えていく事がミッドライフクライシスを克服する為に必要だと思います。

・取り敢えず新しいこと(趣味や学び等々)を始め、無理なく続けられるなら継続し、無理していると思えばその段階で止めて、次の新しい事を始める。

・物の断捨離をする。 

・人間関係(含むLINE等のSNS上の人間関係)の断捨離をする。

・自分のベースで自分の好きな時間に散歩を含めて、気ままに運動をする。

・お気に入りのカフェや自然の中やライブ等々の自分にとって幸せな気持ちになれる空間に行く。

人それぞれ、自分勝手の概念も居心地の良い状況もはたまた自分の推しも千差万別ですが、少しでも同じ指向性の人が集まるライブや舞台を観に行くのは非常に良いことだと思います。

人混みや人が集まるところが苦手な方であれば、僕もたまに参戦するライブビューイングって手もありますよ。

自分に取って生きやすい状況を創出する事で、何処かの誰かに「自分勝手な人間だ」と非難される事があったとしても「孤独の勲章」だと開き直れば、非難される事も心地よい風の様に感じるものですよ。

ミッドライフクライシスに苦しむ人が少なくなる時代

ミッドライフクライシスに苦しむ人が少なくなる時代は、多くの人にとっても良い状況だと思います。
一人でも多くの人が良い意味で、自分勝手に居心地の良い環境で過ごせる時代は、ミッドライフクライシスを経験したことのない僕にとっても良い時代です。

約8割の方が、ミッドライフクライシスに苦しむ時代はどう考えても良い時代とは思えません。

しかしそういう生き方が、我慢させる事を習慣化させ、いつしか自分に限界点を作ってしまい、そして自らが描いていた人生とは違う景色になったのではないかと思います。

勿論、個人的な理由だけでなく、現代社会がミッドライフクライシスを作り出したとも言えます。

良い意味で自分勝手になる人が、少しでも増えれば社会も良くなって行くと思います。

特に今のミッドライフクライシス世代であるロストジェネレーション世代は、社会が作りだしたものですから。

勿論、良い意味で自分勝手になる人が、増える事で、(今まで散々我慢してきた人達がいたが故に良い思いをしてきた)一部の者達は困るでしょうが。。。

一部の者達とは、言うまでもなく今まで散々我慢してきた人達が存在する事によって、良い思いをしてきた者達の事です。

自分勝手etc

話はそれますが、1960年代生まれでミッドライフクライシスになる可能性が高い世代であるメンバーで構成されていた男闘呼組が2022年に奇跡の復活しそして(けじめをつける形で)解散しました。
そして、Rockon Social Clubとして音楽活動を継続する事となりミュージックシーンを揺るがしました。

昔は男闘呼組のファンではなかった1960年代生まれの男性も彼らに勇気づけられたとメディアでも再三取り上げられました。
中には直接メンバーに「勇気づけられた」旨を伝えた御仁もいるとの事です。

また、かつて諸事情で引退し、約10年間、サラリーマン生活を営んでいた元男闘呼組のメンバーである成田昭次君の不死鳥の如く蘇った姿をみて、「諦めた夢でも叶うことはある」事が実証された事も大きな話題となりました。

僕は、若い時は、社会派ロックバンドであったARB
キッズでしたが、ARBを含めてロックコンサートに参戦した事はありません。

理由は、「本来は不条理な状況と闘うスタンスであるロックスピリッツ」が体現できる場所とはなり得ず、リアルな社会と隔離された疑似空間として、ある意味で毒抜きの場になってしまうと考えていたからです。

ただ、還暦を迎えてから成田昭次君が参加するライブ、元男闘呼組、そして、Rockon Social ClubNARITA THOMAS SIMPSON 等のライブに参戦する(した)と、本当に居心地が良く、心身がリフレッシュされ、平和を願う気持が強まり、パワーアップして帰路に着きます。

ミッドライフクライシスに苦しんでいて何かヒントが、欲しいと思われている方は、是非、自分勝手な生き方、自分にとって居心地の良い状況をまずは想像してみては如何でしょう。

ここで、良い意味での「自分勝手」を見事に体現したセリフをお伝えします。

男闘呼組の曲に「自分勝手」というメッセージ性の強い曲がありますが、ボーカル兼ベースの高橋和也君が、ライブで下記のセリフ(アジテーション)をシャウトしています。

「世の中にはルールがある。ルールに従わぬ奴は爪弾きにされる。だけどもしそのルールが何処かの誰かの為の都合のいいルールだったら俺は従わない。何故なら俺達は自分勝手だからだ。」

男闘呼組Rockon Social ClubNARITA THOMAS SIMPSON のみならず、僕が少年時代に触発されたARB石橋凌ジョン・レノンザ・クラッシュ
等々に限らず多くのミュージシャン、特にロックバンドは、聴き手にメッセージを送っています。

かつて元ARB石橋凌さんは「たかがロック、されどロック」とシャウトしアジテーションを送り僕を含む当時の多くの若者を鼓舞させていましたが、40歳を超えても、声が枯れそうになるほど大きな声を張り上げて歌っても良いし、体が吹っ飛んでいきそうになるまで踊っても良いし、兎に角、少しの時間であっても自分勝手になってみては如何でしょう。

本当に不惑の40?

現代においても不惑の40とか言われ続けていますが、実際の40代は不惑でなくても不惑のふりをしてきたのでは?と既に還暦を過ぎた僕は思います。戦後生まれの40代はと言えば、企業勤めの人であれば多くの人が管理職になるし、子どものいる家庭では、親としてを何でも対応できる大人として振る舞う必要もありますし、不惑のふりをせざるを得ないのではないかと思います。

四十不惑・五十知命

中国の思想家で、儒教の始祖でもある孔子の言葉です。 

四十不惑(しじゅうふわく)そして、五十知命(ごじゅうちめい)。

四十不惑(しじゅうふわく)とは、「四十にして惑わず」という事、即ち、四十歳になると、迷うことがなくなると言う意味です。

孔子自分自身の生涯を顧みた際に、学問に自信を持ち、進むべき道を確信した事により、四十歳を「不惑」というようになりました。 

五十知命(ごじゅうちめい)とは、「五十にして天命を知る」と言う事、即ち、五十歳になると、人のいうことを素直に聞くことができるようになるという意味です。

2500年以上前の孔子は、誰もが知る聖人・偉人であり、その孔子の言葉をそのまま当てはまる事は難しいにも関わらす、21世紀になっても四十不惑・五十知命という言葉が使われているのが摩訶不思議です。

孔子

孔子は生誕紀元前552年または紀元前551年死没紀元前479年。

春秋時代の中国の思想家、哲学者。儒家の始祖です。

釈迦、キリスト、ソクラテスと並び四聖人(四聖)に数えられます。

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この記事を書いた人

1960年代生まれの健康&エコ&ピースオタク。
四半世紀近くエコ&ヘルシー&フェアな事業を展開後、セミリタイア。
還暦になり約10年振りにブロク再開。
久しぶりに使うWordPressにブロックエディタがある事に戸惑いながらもマイペースに発信中。

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