PFAS(ピーファス)とは
PFAS(Per- and Polyfluoroalkyl Substances=ピーファス)=は、 炭素とフッ素が結合した分子構造をもつ有機化合物(ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物)の総称であり、1万種類以上の物質があるとされています。

飲料水や食品、化粧品、防水加工品など、身近なものに存在します。
- 主な用途:撥水剤、泡消火剤、コーティング剤、表面処理剤など、幅広い用途で用いられています。
- 特徴:水や油をはじく、熱に強い、薬品に強い、光を吸収しないなどの特性を持っています。
- 環境残留性:分解しにくく、環境中に長く残留します。
- 健康への影響:蓄積によって、肥満、耐糖能異常、妊娠糖尿病、出生体重低下、精子の質の低下などが指摘されています。
- 規制:国内外で、PFOS、PFOAなどを中心に製造・使用が規制されています。
体から5~10年抜けないとされるPFAS(ピーファス)から身を守るために
PFASから身を守るためには、まずはPFASの正体や影響について理解することが重要です。
次に、PFASが含まれる可能性のある飲料水や食品、生活用品を避け、必要であれば浄水器を使用するなど、具体的な対策を講じる必要があります。
また、情報収集や相談窓口を活用し、正しい知識を習得することも大切です。
PFASの正体と影響を理解して身を守ろう
PFASは、環境汚染や人体への健康被害が懸念される有機フッ素化合物です。
PFASは、長期にわたって蓄積されることで、肝臓の機能障害、コレステロール値の上昇、発がん、免疫系の低下など、様々な健康被害を引き起こす可能性があります。

PFASが含まれる可能性のあるものから身を守ろう
- 飲料水:PFAS汚染が確認されている地域は勿論、未確認である地域でも、水道水を浄水器で処理するか、安全なミネラルウォーターを選択するのも良いでしょう。
- 食品:PFAS汚染が懸念される農産物や魚介類を避ける、または安全な食品を選ぶように心がけましょう。
- 生活用品:PFASを含む製品(防水加工品、フライパン、食器など)の利用を控え、代替品を探しましょう。
浄水器の活用
- 逆浸透膜(RO膜)タイプの浄水器:PFAS除去に最も効果的な浄水方法です。
- 活性炭吸着:PFASの一部を除去できますが、RO膜ほどではありません。
- 浄水器の選び方:浄水能力、交換フィルターの頻度、本体の耐久性などを考慮しましょう。
正しい情報収集と相談
- 国や自治体の情報:PFASに関する最新情報を入手し、適切な対策を講じましょう。
- 専門家への相談:PFASに関する心配事がある場合は、保健所や環境センターなどの専門機関に相談しましょう。
エトセトラ
- 定期的な健康チェック:PFASの健康影響を把握するために、定期的な健康診断を受けましょう。
- 環境汚染対策への関与:PFAS汚染の抑制に貢献するために、環境保護活動に参加しましょう。
PFASの特徴
炭素とフッ素が結合した分子構造を持ち、強く安定し、水や油をはじく、熱に強いなどの特徴を持っています。
幅広い用途で用いられていますが、分解しにくく環境中に残留するため、「永遠の化学物質(フォーエバー・ケミカル)」とも呼ばれています。
PFASの中でも、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、特に難分解性、高蓄積性、長距離移動性という性質があるため、国内で規制やリスク管理に関する取り組みが進められています。
世界各国でも、PFOSとその関連物質であるPFOAの製造、使用、輸入が規制されています。
PFOSを含むPFASは、環境汚染物質として注目されており、その特性と規制の現状を理解することが重要です。
記事を作成する際に参考にしたサイト並びに出版物・利用したイラスト・画像
・環境省
・いらすとや
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