健康を意識する人が増え続ける傾向に伴い、「腸活」というワードをよく耳にする様になりました。
「腸活」とは、腸内環境を整えて健康な体を手に入れる事ですが、キーワードは、腸内細菌だと言えるでしょう。
その腸内細菌の中でも最近は、「酪酸菌」が話題となっています。
「酪酸菌」とは酪酸を作り出す菌の総称で、食べ物を分解する過程で「酪酸」や「酢酸」を作りだすと言われています。
一般的に腸内細菌というと善玉菌の代表格である乳酸菌やビフィズス菌が有名でしたが、日本人は、欧米の方に比べ酪酸が多い人種と言われており、最近は、「酪酸菌」もいろんなメディアで大注目されています。
腸のぜん動運動のエネルギーの大半を「酪酸」が担っているとされていますが、「酪酸」を作りだすことができるのが「酪酸菌」です。
また、酪酸菌は、自ら「酪酸」を作りだすだけではなく、乳酸菌が作った「乳酸」を使って「酪酸」を作りだす産生することもできます。
花粉症に悩まされる人が多い季節にはメディアで、「酪酸菌」の有効性を唱える意見を聞く機会が多くなります。
「酪酸菌」の餌として注目されるのがケストースだと言われています。
僕も毎日、てんさい糖から作られたケストースを摂っています。
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話は少しそれますが、1980年代に取引を始めた関西の天然酵母のパン屋さんの店主が、アトピーっ子でも食べれるパンを作っていました。
使用する粉は小麦粉ではなく、あわ・ひえ・きびを使用したパンです。
正しくグルテンフリーのパンでした。
勿論、使用するあわ・ひえ・きびは、うるち系であり、もち系ではありませんでした。
因みに、当時、僕が主宰する自然食品系の会員さんにもアレルギー体質の方がおられ、そばと共に餅もNGで、餅米を掛け合わせた北海道の米も食べれないとも言われてました。
当時、その店主は、「今はアレルギー体質のアトピーっ子はまだ少数派だけど、言ってる間に日本人の過半数以上が、アレルギーに悩まされる時代がそう遠くない日に必ず来る」と警鐘を鳴らしていました。
実際、その警鐘は現実化してしまいました。
いつしか日本人の過半数以上が大なり小なり花粉症に悩まされる時代になりました。
そのパン屋さんでは、当時はまだメジャーではなかったてんさい糖を使用していました。
理由はアトピーっ子でも安心して食べれるからと。
店主から関連資料を頂きましたが、てん菜糖に含まれるラフィノースが、腸内の善玉菌の餌になるからだと説明を受けました。
その教えに感銘した僕は、1990年頃から企画販売を始めたPB(プライベートブランド)の和菓子やあんこやオリジナルのドレッシングやタレやつゆを作る際の砂糖は必ずてんさい糖を使用したものです。
ところで、花粉症に悩まされる現代人が多いのは食べ物を始めいろいろな要因があると思いますが、先ずは食べ物を見直す事が良いと思います。
1990年代後半に半世紀ほどまえに、健康関連事業で知りあった(杉の木が多く植えられている)和歌山出身の花粉症の方と話す機会がありました。
その方は就職の為に大阪市内に引っ越してきた時は、車の排気ガスなどに悩まされましたが、いつしか(排ガス規制が厳しくなったとは言え)車の排気ガスに慣れて行き、それと同時に花粉症に悩まされる様になったとの事です。
何れにしても普段の食生活を正す努力をし、それだけでは花粉症に打ち勝てないのであれば、プラス何らかの努力をする必要があるんだろうなと思います。
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